首里に住まう男

沖縄の古都、首里に移り住んだ関西人の表の顔

不正アクセス

沖縄の銀行のインターネットバンキング。不正アクセスの発生が判明した。

おきぎんインターネットバンキングサービス(法人向け)(おきぎん eパートナー(法人))におきまして、不正アクセスが発生していることが判明いたしました。 (以下略・平成26年2月19日)

いつかは起こるだろう、いや”近いうちに必ずや”起こるだろう、と思っていたインターネットバンキングをめぐるトラブル。

この前日の2月18日、「インターネットバンキングの不正利用にご注意ください」というペラ紙のリリースがあった。この銀行は余裕がないときは白黒のペラ紙、「いかにも突貫工事」的なリリースを出す。「これは何か起こったんだな。」と感じたが、案の定だった。
_______

僕もこの銀行のインターネットバンキングを使ったことがある。画面が何とも貧相。いつ開発したんだろう、日々しっかり改善されているのだろうか。少なくともそんな気分にはさせられた。

3回使用してみたが、それきり使わなくなった。これまで複数行のインターネットバンキングを利用してきたが、この銀行のは個人的に感覚が合わなかった。そう、単なる感覚の問題だ。そういうことにしておこう。
_______

日を前後して、「ワンタイムパスワードカード」が届いた。僕のメインバンクである三井住友銀行からだ。さっそく使ってみたが、これまでの暗号表よりもかなり安心できる感じがした。

しかも、初期費用も使用料も無料。コストはずいぶんかかっているはずだけども。インターネットバンキングを運営する以上、決済機構の一翼を担う以上、銀行としてこのレベルのセキュリティを提供するのは当然である。そういうことなのかもしれないな。

利用者のスキルは向上し、セキュリティ水準への要求はどんどん高くなる。地方銀行だからといって、大手銀行よりも低いセキュリティで許されることはない。開発と保守の費用は膨れ上がり続ける。

インターネットバンキングは今や銀行の生命線であり主戦場だ。弱小地銀如きが真似事で運営していける時代ではない。もう時代についていけない。その現実を見つめるべきじゃないか。

致命的なシステム事故は起こりうるし、起きてからでは遅い。

賢明な顧客は静かに離れ始めている。