首里に住まう男

沖縄の古都、首里に移り住んだ関西人の表の顔

カンニング騒動

今日、社内の食堂で「母校が大変なことになってますね。」と声をかけられた。例の入試カンニング問題のことだ。食堂で流れるお昼のニュースでもトップの扱いだった。もう、大騒ぎである。

声をかけてくれた隣の部の部長代理さんいわく、「流出元の“yahoo知恵袋”は消去されずにそのまま残っているよ」とのこと。「どれ、いま人気沸騰中のaicezuki氏の書き込み、記念に見ておくか。」早めに食事を済ませ、iPhoneで検索してみた。…おー、確かに残ってるよ。どれどれ…

xy平面上で、連立不等式

x ≦2、y≧x、y≦ 3/4x^2-3 -2

を満たす領域の面積を求めよ。

塾で出された問題です。さっぱりわかりません。泣
解答だけでなく途中計算もよろしくお願いいたします。(__)

ん?これってすぐ解けないか?いつも使っているノートの最終ページに解き始めた。場合分けして、図を書いて。二次曲線とy=xの交点を求めようとすると、あっさり因数分解できて。あっという間に解けてしまった。会社でこれ以上因数分解するのもアレなので、さっき帰宅してしてから数学5問全部を眺めてみた。

実数aが変化するとき、3次関数y=x^3-4x^2+6xと直接y=x+aのグラフの交点の個数はどのように変化するか、aの値によって分類せよ。

とか

箱の中に、1から9までの番号を1つずつ書いた9枚のカードが入っている。ただし異なるカードには異なる番号が書かれているものとする。 この箱から2枚のカードを同時に選び、小さいほうの数をXとする。これらのカードを箱に戻して、再び2枚のカードを同時に選び、小さいほうの数をYとする。X=Yである確率を求めよ。

とか…、なんかもうあっけなく解けてしまう。うーん、それにしてもちょっとこれは易しすぎるんじゃないか?難問続出でおなじみだった行列も出題されていないし。僕が受験したころは、理系との共通問題が半分あるなど、京大文系数学は「ともかく難しい。けど良問多し。」というのが売りだったのに。
aicezukiクンよ、マジでこれくらい解けるんじゃない? ググったり、知恵袋に訊ねたりするクセが身に沁みこんで、粘っこく考えるということをできなくなってしまっているのかな?入学して以来入試問題なんて解こうと思ったことは一度もなかったけど、くしくも今回の騒動によって、これまで実感することのなかった「ゆとり教育」による歪みの一端を垣間見れた気がする。

そういえば、あの頃は二次試験に重なって、誕生日どころじゃなかったな。今回のカンニング騒動では、ついでになんだかそんなことまで思い出したりした。