続・シングルへの道
もう1年経ったのか。まだ1年しか経たないのか。録画を何度も再生し、熱心に受講していた藤田先生のテレビレッスン「シングルへの道」、続編となって帰ってきた。やったー。
さっそくテキストも手に入れた。全9回の構成、これが実戦型で前回にも増して素晴らしい。複数のホールを実際に用い、それぞれの攻め方の発想と具体的な技術を学んでいくというやり方だ。しかも井上誠一の名作・あこがれの葛城ゴルフ倶楽部山名コースが舞台。ああ、いつかは。。。
藤田寛之 続シングルへの道 ~コースを攻める戦略と技~
- パー4の攻略(1)
- 回り道でもパーはとれる
- パー4の攻略(2)
- 視覚的プレッシャーに勝つ
- パー4の攻略(3)
- グリーンから逆算 距離に惑わされるな
- パー3の攻略(1)
- 距離が長く 池がらみへの対処
- パー3の攻略(2)
- 距離の短いホールを取りこぼすな
- パー5の攻略
- ミスショットの許容範囲を知ろう
- パッティング
- 3パットを避ける
- リカバリーショット
- ベストルートをどう探す?
- 総集編
今週は折り返しの第5回目。短いパー3(山名11番、144Y)の攻略法だった。最近はこのタイプのホール、左に引っ掛け自滅のパターンばかり。藤田先生は、大きめのクラブを選択。距離を少し落とすテクニックで攻める方法を教示してくれた。振り幅を小さくしたり、スイングスピードを落としたり。低くライン出しのイメージも有効だと。特にライン出しは勉強になった。今週末、西の8番とかはこれを意識してみよう。
今回の続編、練り込まれた構成で実に素晴らしいのだが、ただひとつだけ残念なことがある。レッスン生のレベルの異様な低さだ。フリーのテレビキャスターらしい(僕は知らない)が、どうみても初級者レベルだ。プロフィールには「通常は90台で回り、80台を目指している」とあるが、どう見てもフロントティからでも無理そうだ。
いちいち番組の緊張感を削ぐ。140Yをウッドで打つ。ウッドで打ったら打ったでミスショットでトップ。コロコロとグリーンに乗ったら、「やったー!」。藤田先生「結果オーライですね(苦笑)でもスイングは悪くないですよ!」。。。
「ここはシングルなら、あえて右のバンカーに入れるという戦略もアリです」というホール。藤田先生のお手本の後、いざ実践のバンカーショットとなると「バンカー苦手なんですぅ」ときた。こういうときはフェースを開いて、身体をオープンに構えて。。。。ってこれどう見ても初心者レッスンでしょう? 前回のレッスン生、どんな気持ちでこの続編見てんだろ。
前回のレッスン生は2人。ひとりは大学ゴルフ部出身の若い女性。持ち球はダイナミックなフォームからのドローボール。負けん気も強そうで、いかにもシングルを意識しているという感じ。もうひとりはやや小柄の中年男性。持ち球は安定したフェード。距離はでないけど先生の指導にも即対応できるセンスがあり、うまいなーという印象だった。シングルの道を歩む同志として共感できた。
確かに今回のフリーキャスター、対応としては悪い感じを持たない。清潔そうでいつも笑顔で。そこそこのゴルフの知識もあるし、民放のゴルフ番組でアシスタントやってる分には文句はないんだけど。いい人そうだし、見てて可哀そうだ。
NHKの番組制作者、今回のキャスティングが失敗だったことを自覚しているんだろうか。「80台を目指している」というこのキャスターのレベルは、シングルを目指すというコンセプトには適切ではないでしょ?番組制作のプロとして詰めが甘いよー。十分な制作費も与えられているんでしょ? うーん、なぜこんな失敗が起こるんだろう。