首里に住まう男

沖縄の古都、首里に移り住んだ関西人の表の顔

琉球:東40・南48

週明けの昨昼、見慣れない番号から電話があった。出てみると、子会社の社長さん。僕の話を比較的前向きに聞いてくださった数少ない方だ。

退職の際ご挨拶にうかがった際、携帯番号をお渡しした。「近々飲もう。ゴルフもしよう」とおっしゃってくださったのを覚えている。それから3ヵ月。正確には106日。何の音沙汰もなかったのだが、突然のお誘い。

「暇してるの?」
「暇してます。」
「じゃ、明日琉球に11時30分集合で。」

…ってまたずいぶん人数合わせの色彩濃厚なお誘いだこと。夕方から大学同窓会の事務局会議があるので、ちょっと難しい。でも退職時に「ゴルフのお誘いは絶対断りませんから」と啖呵を切った手前、断るのはカッコ悪い。人が足りなくてとてもお困りのようだったので、即座にOKした。義理人情には厚いのでね。

さて。今日行ってみると、経営者協会という団体のチャリティコンペだった。参加費3,000円徴収ってこんなの聞いてないよー(笑)。1組4人で申し込みらしい。きっと直前に一人抜けたんだな、雨の天気予報にひるんで。で、僕にお声がかかったと。なるほど。それにしても、無職ぷータローが経営者協会のコンペに参加って、何の冗談かねぇ。

子会社社長さんとそのお友達2人での組み合わせでラウンド開始。前回多かったショートアイアンでの左への引っ掛け。原因はボール位置が左すぎると見切った。今日はすべての番手で1個、場合によっては2個分、右に寄せて打つことにした。

東1番から効果てきめん。ドライバーも出球が低くなって距離が出る。残り170Yを5Uで2オン。ここをきっちり2オンするのは久しぶり。いい感じ。ところが今日はまたパターが良くない。うまくかみ合わんなぁ。3パットでボギー。今日は最後までパットがダメダメだった。

東は2、3、4とパーオン2パットと最高の滑り出し。東6番はバンカー&3パットで久々のダボ。バンカーへたくそだ。

続く東7番ショート。右から左へ強い雨風。ピンはグリーン左サイドの傾斜に立っている。その左手前は難しいバンカー。なかなか厳しいところにピンを切るなぁ。5Uを持ち、グリーンの右端に向けてスタンスを取る。スクエアにヒットしたがボールは流されて左へ左へ。「残れ!耐えろ!」と声をかけると、ボールはグリーン左のエッジギリギリで止まった。助かった。ここからピンまで6Y程。下りスライスの難しいラインだったが、多少のオーバーは構わないという気持ちでパット。美しい軌道でピンに近づき、ガチャリという音とともに沈んだ。チップインバーディ。

前半は40(17パット)。チップインがあってこのパットはひどい。アイアンの引っ掛けは皆無。対策は正しかった。

さらに雨が強まるなかで後半スタート。南1、2、3番。史上最悪の滑り出し。なんとダボ、トリ、トリの8オーバー。後半は48(20パット!)。ここ1年でのハーフワーストとなってしまった。パットはもう一度やり直し。

いっしょに回った片手シングルの社長さん、とてもお上手だった。圧倒されたのはバンカーショットのテクニック。確実にだすどころか、きっちりとピンに絡めてくる。これが片手シングルかぁ。この腕があったら、バンカーを怖がらず直接グリーンをガンガン狙えるだろうなぁ。勉強になりました。

使っておられるのはボーケイの58度。バンスは8度。「ボーケイはいいよ。バンスが薄いとアプローチも安定するよ。お勧め。」はい、練習します。有難うございました。

クラブハウスでミクロマンに絡まれ、せっかくのいい気分が台無し。お風呂に入る時間もなく、雨のなかを首里に向けてクルマを走らせた。