首里に住まう男

沖縄の古都、首里に移り住んだ関西人の表の顔

いちゃればチョーデー

沖縄は好きだが、沖縄人と働くのは嫌いだ。

沖縄は住むにはよいところだが、沖縄人との仕事での付き合いは難しい。

沖縄には「いちゃればチョーデー」という言葉がある。日本語にすると「一度会えば兄弟」。

騙されてはいけない。これは沖縄人コミュニティの中だけで通用する言葉だ。この美しき助け合い精神は、沖縄人の間でだけで共有される。

本土の人間に対して、基本的にいちゃればチョーデーという思いは彼らにはない。されるとしても、「一度会ったら、お酒ぐらいは飲んでやってもいい。」もしくは「自分(沖縄人)にとって得する人間に対しては、『一度会ったら兄弟』と言って取りこもう。」という文脈で適用されるだけだ。

沖縄人は他人に厳しく自分に甘い。沖縄以外の日本人(ないちゃー)に対して厳しく、沖縄人(うちなーんちゅ)に甘い。

そんなダブルスタンダード、アンフェアがおおっぴらに、当然のこととして存在しうるのは実に興味深い。現地マスコミの影響なのか、と考えたこともある。沖縄には「琉球新報」と「沖縄タイムス」という偏向新聞が「日本憎し」の記事を日々垂れ流している。限られた情報にしか接することのできない沖縄人。その影響なのだろうか、と。

それとも、本当に「日本憎し」と沖縄人はみな心の底から思っているのだろうか。だからこそ、こんなミニコミ紙に毛の生えたような新聞でも、立派なビルをオフィス街に建てることができるのだろうか。

昨年末に「下り日や拝まぬ」という記事を書いたが、沖縄人とは公私とも深く付き合わないことに限ると改めて実感。ほとほと、沖縄人との付き合いは難しい。

住むにはいいところなのだが。